静かさと力強さを秘める瞳

kogare編集部です! いつも読んでいただきありがとうございます。

今回ご紹介するのは、とてもステキな世界観をお持ちのアーティストさん。「自分で何かを作る人間になりたい」という思いを叶えるために、会社員から画家へと転身を遂げた井上純也(いのうえ じゅんや)さんです。

ご自身の好きなことをとことん追究しながら生きる姿には、きっと読者の皆さんも魅了されるはず。早速、そのライフスタイルに迫っていきましょう。

みなさんは「本当に好きなことで生きている人」って憧れると感じたことはあるのではないでしょうか。
もちろん大変なこともたくさんあるけれど、夢中になって仕事に取り組む充実した日々を送りたい。

今回の主人公・井上純也さんも、「自分の好きなこと」を仕事にする道を歩み続ける人。
ご自身で手がけた絵画やフラワーアートの展示・販売をされています。

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ご自身の作品と井上さん

絵画との、出会いとはじまり

自分のセンスや表現力がそのまま作品として評価される世界で活躍するアーティストさんって、本当にすごいですよね。

そこで気になるのは、「アーティストってどうやったらなれるの?」ってこと。井上さんに、活動を始められた当時のことを振り返ってもらいました。

「大学を卒業後、介護業界に就職しました。もともと、スーツを着て働くのは自分に合わないと思っていたんです。その後しばらくしてから、勤めながら自分の好きな絵を描き始めたのがきっかけですかね。今から10年近く前の話です。

何も知らない状態からのスタートだったので、全てが手探りでした。絵の具のことも何もわからなかったですし、ギャラリーの借り方なども自分で調べましたね」

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作品名「Journeys」

なるほど、最初は色々と苦労されたんですね。でも、それを乗り越えていこうとするエネルギーも「好きなことだから」生まれるんじゃないかって私は思います。絵を描くことが好きになったのはいつからだったんですか?

「大学生の頃に、絵本が好きになったんです。それで『いつか自分で絵本を出せるようになればいいな』と思ったのが最初だった気がします。

結局、絵本ではなく絵を描くことになりましたが。

作風というか絵柄も今とは違って、最初は試行錯誤の日々でした。自分が表現したいことも、続けながら徐々に固まっていきました」

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作品名「Penguin」

表現するのは、究極の静かさに宿る美しさ

井上さんの絵画を見ていると、使われている色が限られていてすごくシンプルな印象を受けます。
だからこそ、そこから伝わってくるメッセージも強いように感じます。井上さん自身が絵画を通じて発信したい思いというのはあるんですか?

「今は世界がモノや情報であふれているので、『ただそこにあるものの美しさ、そこにあるだけでいい』という究極にシンプルな世界を表現したいと考えているんです」

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作品名「blindness」

すごく深い。でも、見る側は深く考え込まずに感じたままのことを心に刻めばいいのかも。

さらに最近は絵画制作にとどまらず、少し毛色の違う新たな領域に足を踏み入れ始めたんだとか。

「はい、今はドライフラワーづくりに力を入れているところでして。
花もおもしろいよなと興味を持ち始めて、生花店で働いてみることにしたんです。

最初は花の名前や束ね方もあまり知らなかったんですけど、経験を積みながら学んでいきました。すると花に対する愛情もどんどん深まっていきました

今も作品作りだけではなく、生花店での勤務も続けることで、毎日が新しい発見の連続なんですよ」

生活のなかで生花と触れ合うことで新しい作品の構想が広がるなんて素敵ですよね...!

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ドライフラワーではどのような作品が多いのでしょう?

「最近は他の作家さんとコラボする機会も多いんです。
例えば布のアーティストさんの作品を使ってブーケを作ったり。

他にも花冠とかフラワーボックスづくりに挑戦していますよ。形は作家さんの雰囲気に合わせながら考えています」

絵画もお花も、最初は詳しくないところからスタートした井上さん。
自分が好きなことに対してどんどん知識を深めていける好奇心が原動力になっているんでしょうね!

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ドライフラワーの作品たち

じっくり作品と向き合う場所

ますます井上さんのことを知りたくなってきました。普段はどんな場所でお仕事をしてるんですか? 

「基本的には自宅の部屋ですね。絵を描くときはけっこう広いスペースが必要なので、床に紙を置いて描いています。僕の絵は水をたくさん使うので、乾くのを待つ時間も長いんですよ。

じっくり時間をかけて少しずつ仕上げていくので、きっと見ていても変化がないのでおもしろくないと思いますよ(笑)」

集中して創作を進めるために、基本的には静かな環境がいいんですって。リラックスできる音楽をBGMにしていることもあるそうです。

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絵の具と水を使いじっくり時間をかけて作品を仕上げていく

作品に触れ合うことで、身近に見つける美しさ

今後の活躍もますます楽しみな井上さん。アーティストとしての目標を聞いてみてもいいですか?

「絵や花の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいですね。今はどちらも非日常的なものだと思うんです。小さい頃から目にすることは多いはずなのに、自分で買う機会はあまりない。

花を買うとき、注文の仕方が難しいと感じることがありませんか? それは自分が花をもらうことが少ないからなんですよね。だから自分の作品を通じて、もっと身近に感じてもらえるような存在になればいいなと思っています」

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絵や花を深く愛する井上さんだからこそ、その魅力をもっともっと多くの人に知ってもらいたいという気持ちが強く伝わってきますね! 私も今よりお花や絵を積極的に買ってみようかな?

理想は、自分をそっと見守ってくれる存在

好きなものをとことん追い求める井上さんのライフスタイルに魅力を感じた人もたくさんいらっしゃると思います。
井上さん、パートナーに求めることがあれば、こっそり教えてください!

「特に強いこだわりはありませんが、花や植物が好きな人がいいかな。自分の活動を応援してほしいとまでは言いませんが、見守ってもらえればうれしいですね」

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画廊で公開制作をする井上さん

物静かな語り口調の中にも、力強い意志を感じさせる井上さん。彼と一緒に歩む人生も、きっと絵や花のように素敵な魅力にあふれているんでしょうね。


(2022/4/18 取材)

■PROFILE
kogare#03
:井上 純也
生年月日 1988.06.13
血液型 B型
出身地 大阪
星座 双子座
職業 水彩画を描いて活動したり、花束ねたり
好きな本 いしいしんじさん、森博嗣さん、益田ミリさんなど

■instagram
井上さんのインスタグラムになります。展示会情報や作品などもたくさん載っていますので、ぜひご覧ください。

https://www.instagram.com/inouejunya10/

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